学校の自然図鑑
鉱物編.


この六合村の入山には、かつて三つの鉱山が
ありました。その鉱石を紹介します。
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褐鉄鉱:Limonite
六合村入山元山 (群馬鉄山)

群馬鉄山は昭和18年頃〜昭和40年まで、最盛時には2,000人を擁する鉱山として、300万トンを出荷し、戦後の日本経済の復興に役立ち、当時山林と農耕以外に産業の少ない六合村の産業構造に大きな変化をもたらせました。現在は「奥草津鋼管休暇村」として利用されています。チャツボミゴケで有名な穴地獄もここにあります。
鉄明ばん石:Jarosite
六合村入山元山 (群馬鉄山・穴地獄)

村の人は昔、染め物にも使ったそうです。



   
 
針鉄鉱:Goethite
六合村入山元山 (群馬鉄山)

褐鉄鉱と共生していたもの。
ドイツの文豪ゲーテ(Goethe)は鉱物マニアだったらしく、針鉄鉱に名前がつけられています。日本では宮沢賢治が有名ですね。
 


   
 
黄鉄鉱:Pyrite
六合村入山 (菅谷鉱山)

昭和10年ごろから約4年間、金・銀・銅・亜鉛・硫化鉄・硫黄の鉱山として採掘されていたそうです。
遠い昔、戦国時代にかの武田信玄がこの入山の奥で、金・銀・銅を採掘したという言い伝えもあるそうです。
  コベリン(銅藍):Covellin(Covellite)
六合村入山 (菅谷鉱山)

「楽しい鉱物図鑑」堀秀道著・草思社刊の中で産地名として「六合村入山」の記載があります。菅谷鉱山のことと思われます。(昇華物) 



   
   
自然硫黄:Native Sulphur
六合村入山小倉 (硫黄鉱山)

大正3年頃と昭和10年〜17年頃の鉱山です。
鉱山跡には鉱石の捨石(ズリ)の白い山がいくつも残っていて、わずかですが建物の跡も確認できます。
   
 


   



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