こんな山奥に学校があるなんて…


 

学校法人 白根開善学校
名誉理事長 本吉修二

 白根開善学校は群馬県の草津温泉に近い、六合村の山中、標高1,160mの白樺林の台地の中にある。右に草津白根山、左に浅間山を望む風光明媚な高原の一角である。
 東京から電車で約2時間半、JR吾妻線の長野原草津口駅で下車し、北へ約22キロ、途中車一台やっと通れる山道を6キロあまり進むと、こつ然と美しい白樺林の中に赤い屋根の学校が目に入る。春から秋は至極快適なのだが、冬は積雪1m以上、零下10度を超す厳しい寒さに襲われる。付近の森の中では狐や狸はおろか、熊もひょっこり顔を出す山奥である。子どもたちは私に向かって「こんな山奥に学校をつくるなんてどうかしているよ」と愚痴を言う。